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09 May

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21 November

Frais / Noel Figuereo / 006 Set

2014年はアトランタだ、みたいな話をし過ぎたので、2015年に繋がりそうな話題として、ノースカロライナ州はシャーロットのシーンにも少し触れておきます。中心らしい中心はおそらくまだ存在せず、まだまだあちこちで小さな風が立ちはじめている段階だと思います。まずはその震源の一つたり得るか、レーベル<006 Set>所属のラッパー、Fraisの最新ミクステ『Emerald Bay』をチェック(彼が主催なのか??)。

●Frais - 'IRL URL (The Beach) Ft LYNN KIENO' / Posted on Oct 27, 2014


イイっすね。アトランタのコレクティブ<Awful>周辺にも通じるダウナー、ダウンテンポ、低音フロウによる横ノリのバウンス。これまたトラップの新型の一種と言えますが、ミクステ内で中心的な役割を果たしているNoel FiguereoとPhantonNine3のビートに関しては、その次のレベルを見据えている気がします。Fraisの前作(と言っても2014年作)であるミクステ『Digital Flame』を聴いてもいいですが、Noel Figuereoのソロ・インスト作を聴いてみましょう。サンクラには「芸術とは、自発性の錯覚である」との日本語表記あり。

●Noel Figuereo - 'Summer in rio' / Posted on Jul 14, 2013


これだけでは分かりづらいですが、ものすごく大ざっぱに言うとカニエの『Yeezus』や<UNO NYC>周辺の動きに啓示を受けた連中、というのが音から想像されるバックグラウンドなのですが、サマー&アーバンなセンスもあり、まだまだポテンシャルは未知数。こういうスムース・インダストリアルみたいなムードもどこまで新鮮さを保てるか。一方のPhantonNine3はググっても情報が出てこないので、これをチェック。

●Frais - 'The City' / Posted on Oct 27, 2014


次回はここでフィーチャリングされている地元のラッパー仲間から視界を広げてみましょう。
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18 November

THE 10 ESSENTIAL R&B MIXTAPES OF THE DECADE SO FAR (2010-2013)

 先日公開した2010年代ミックステープの総まとめ、ラップ編である「THE 10 ESSENTIAL RAP MIXTAPES OF THE DECADE SO FAR (2010-2013)」に引き続き、R&B編である「THE 10 ESSENTIAL R&B MIXTAPES OF THE DECADE SO FAR (2010-2013)」を公開します。デートに使うもよし、2010年代のR&Bのムードをサッと把握するもよし、ワインでも煽りながら優雅に楽しんでください。(ラップ編と同様、アーティスト名の読みはbmr等の先例に拠ります。)


●Frank Ocean - 'Nostalgia, Ultra.' (2011.2.16)

フランク・オーシャン。1987年生まれ、カリフォルニア州ロングビーチのシンガー。ヒップホップ・コレクティブ<Odd Future>の一員。本作は、『Pitchfork』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において54位に選出されている。また、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」においても22位に選出されている。セクシュアリティのことなど含めて、次作に関する『ele-king』のレビューが参考になる。


●The Weeknd - 'House of Balloons' (2011.3.21)
 

ザ・ウィーケンド。1990年生まれ、カナダ出身のシンガー。いわゆる「インディーR&B」の草分け的な一枚。もっとも、この時から歌唱自体は既にメインストリーム級である。本作は、『Pitchfork』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において67位に選出されている。また、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」においても11位に選出されている。「その後」については、『サイン・マガジン』でのクロス・レビューが参考になる。


●Miguel - 'Art Dealer Chic Vol.2' (2012.2.27)

Twitter / Wikipedia / Wikipedia(mixtpe) / Pitchfork(review) / bmr 



ミゲル。1985年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルスのシンガー。今や超売れっ子。本作は三部作の同時リリースで、'Vol.1'と'Vol.3'も2010年代のR&Bを聴くなら外せない。


●Tink - 'Winter's Diary' (2012.3.14)
 



ティンク。推定1995年生まれのシンガー。Timbaland、Future Brown、How To Dress Wellらがラブコールを送る逸材。このブログでも最新のミックステープを取り上げている。


●Jeremih - 'Late Nights with Jeremih' (2012.8.7)

ジェレマイ。1987年生まれ、イリノイ州シカゴのシンガー。ミクステ・レベルでの活動は2014年がピーク。いろいろ取り上げたいが間に合わない。本作は、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において33位に選出されている。個人的にはずっと「ジェレミー」と(心の中で)呼んでいた。


●Tinashe - 'REVERIE' (2012.9.4)

ティナーシェ。1993年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルスのシンガー。インディーR&Bではなく、正統派R&Bにおける大本命。モデル/ダンサー/女優業を同時にこなす超美形。オフィシャル・サイトから過去作が買えたり落とせたりします。今年、待望のアルバム・デビューを果たした。


●SZA - 'See.SZA.Run' (2012.10.29)
 
SoundCloud / Wikipedia / Wikipedia(mixtpe) / Pitchfork(SZA)



シザー。1990年生まれ、ニュージャージー州エセックスのシンガー。ブログ『キープ・クール・フール』で知ったので、これとかこの記事をご参照あれ。


●Cassie - 'Velvet Night' (2012.12.11)
 
Twitter / Wikipedia / Pitchfork(Cassie) / bmr


キャシー。1986年生まれのシンガー。ティナーシェと同じく、モデル/ダンサー/女優業を同時にこなすマルチ・タレント。歌手としても2006年にデビュー済みだが、その後は「50曲以上がレコーディング済み」との情報が流れるのみでアルバムはリリースされず、結局は三部作のミックステープとして2012年に放出された(現在は要パスワード化)。2013年には『RockaByeBaby』をリリースしている。


●Kelela - 'Cut 4 Me' (2013.10.1)
 

ケレーラ。1983年生まれ、<Fade to Mind>所属のシンガー。本作は、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において66位に選出されている。web『ele-king』にインタビューレビューが掲載されている。個人的には「ケレラ」と読み、レビュー等で表記してきた。2014年ではこれこれがマスト!


●18+ / MIXTAP3 (2013.10.26)
 



リンク貼ったりするの力尽きました。インディーR&B最後の性感帯、エイティーン・プラスの『トラスト』がリリースされています。ライナーノーツ書いてるのでよろしくお願いします!
16 November

THE 10 ESSENTIAL RAP MIXTAPES OF THE DECADE SO FAR (2010-2013)

 ミックステープとは何か? ヒップホップの歴史的な経緯まできちんと踏まえたい人には小林雅明氏の『ミックステープ文化論』を必携の課題図書にしておくとして、僕なりに圧縮させて言うと、ミックステープとは「無料のアルバム」のことです。なぜ無料なのか? それは、主に「デビュー前/直後の新人アーティストが、売名やプロモーション用にリリースしている作品だから」です。なぜ好き好んで無料で出すのか? それは、「周りもやっているから」です。それでアーティストへの経済支援になるのかって? なっているのでしょう、多分。ミックステープでモンスター級のダウンロード数を記録したラッパーは、それを手土産として大手のメジャー・レーベルとの契約に至るケースが少なくありません。
 もちろん、メジャー・レーベルとの契約だけを「上がり」にしているわけではありません。チャンス・ザ・ラッパーは、作品での直接回収は捨てて、ミックステープで得た人気をライブの動員につなげようとしている、なんてこともニュースになってました。いずれにせよ、Bandcampのように直接の支払いを行っていなくても、あなたが少しでも「話題にすること」がアーティストへの支援につながるのです。しかも、一義的には営利目的でリリースされている作品ではない(売り物ではない)ため、超有名曲のサンプリング等も黙認(?)されているケースが少なくありません。つまり、ヒップホップの重要な武器であるサンプリングの無法さを楽しむことができるのも、このミックステープというフォーマットなのです。
 しかも、そのクオリティは日ごと増しているというほかありません。例えば、『Pitchfork』が選んだ「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」では100作中の約10作が、『FACT』が選んだ「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」では、100作中のなんと約20作が、このミックステープというフォーマットで(つまり、無料で)公開された作品なのです。どんなジャンルでも一定の量の作品に耳を通してみないとそのジャンル特有の「ノリ」や「ルール」、楽しむ「コツ」のようなものは得られませんが、そういった意味では、この2010年代という時代は歴史上かつてあり得なかったほどに、ヒップホップへの入門支援体制が整った時代とも言えるのです。
 もちろん、アップロードされるミックステープをすべて聴くのは無理です。今回は、「ミックステープで名盤とされるものがどのようなクオリティの水準にあるのか」、あるいは「2010年代はどんなヒップホップが流行っているのか(流行ってきたのか)」をかいつまんで理解できるよう、「必須の10枚」を独断と偏見で選んでみました。序列は設けず、リリース順で淡々と並べています。画像をクリックするとなんとなく公式と判断されるリンクに飛ぶようになっています。現在は有料化されている作品も少なくありませんが、どれも一度はウェブ上でフリーで公開された作品ですので、申し添えておきます(伝われ)。
 今回は手始めに、ラップ・ミクステから10枚のセレクトです。シリーズは「R&B編」(*11月18日に公開しました。)へとつながる予定です。ビールでも煽りながら気楽に楽しんでください。


●Earl Sweatshirt - 'Earl' (2010.3.31)

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アール・スウェットシャツ。1994年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルスのラッパー。ヒップホップ・コレクティブ<Odd Future>の一員。本作は、『Pitchfork』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において98位に選出されている。また、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」においても97位に選出されている。次作に関する『ele-king』でのレビューが参考になる。


●Danny Brown - 'XXX' (2011.8.15)
 
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ダニー・ブラウン。ミシガン州デトロイトのラッパー。本作は、『Pitchfork』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において37位に選出されている。また、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」においても73位に選出されている。次作に関する『サイン・マガジン』のクロス・レビューが参考になる。


●Main Attrakionz - '808s & Dark Grapes II' (2011.8.16)
 
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メイン・アトラクションズ。カリフォルニア州オークランドのデュオ。Mondre M.A.N.とSquadda Bにより編成。「インディー・ロックのセンスで聴けるヒップホップだ!」と話題に。詳しくはサマブリさんのブログを読んだり、関連bandcampを漁ったりしよう。なお、本作は『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において45位に選出されている。


●A$AP Rocky - 'LIVELOVEA$AP' (2011.10.31)
 
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エイサップ・ロッキー。1988年生まれ、ニューヨークはマンハッタンのラッパー。ヒップホップ・コレクティブ<ASAP Mob>の一員。本作は、『Pitchfork』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において84位に選出されている。また、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」においても55位に選出されている。


●Action Bronson & Party Supplies - 'Blue Chips' (2012.3.12)
 
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アクション・ブロンソン。1983年生まれ、ニューヨークはクイーンズのラッパー。大食い。「まんまゴーストフェイス・キラやんけ!」とツッコミを受けながらも正統派なサウンドの本作でブレイク。ニューヨークの復活を決定づけた功績も大きいが、同時代のミクステで初めてハマった作品であり、個人的にも思い出深い一枚。<Fool's Gold>の超ゴキゲンなプロデュース・デュオ、Party Suppliesとの完全タッグというのも重要。


●CHIEF KEEF - 'Back from the Dead' (2012.3.12)
 
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チーフ・キーフ。1995年生まれ、イリノイ州シカゴのラッパー。トラップ以降のシカゴ(つまり、ドリル)を象徴する一枚。どこまでもバイオレンス。本作は、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において85位に選出されている。


●Le1f - 'Dark York' (2012.4.10)
 
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リーフ。1989年生まれ、ニューヨークはマンハッタンのラッパー。いわゆる<Queer Rap>のシーンの象徴的な一枚。アンダーグラウンドなビート・シーンへの扉を開いてくれたし、Arcaと出会う遠因ともなったように、個人的にも重要な作品。『ele-king』で他のミックステープを取り上げたが反応はイマイチだった。


●Joey Bada$$ - '1999' (2012.6.12)
 
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ジョーイ・バッドアス。1995年生まれ、ニューヨークはブルックリンのラッパー。現代の<Native Tongues>とでも言うべき、いわゆる<Beast Coast>の象徴的な一枚。これもリアルタイムでハマれた思い出深い超重要作。Madvillain的でもある。


●Young Thug - '1017 Thug' (2013.2.23)
 
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ヤング・サグ。1992年生まれ、ジョージア州アトランタのラッパー。Gucci Maneに続く、トラップ第二世代の象徴的な一枚。本作は、『Pitchfork』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において96位に選出されている。また、『FACT』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」においても64位に選出されている。なお、このミクステ時の公式が見つからなかったので、試聴のサンクラは本作の収録曲ではないですが、一番有名な曲を貼っておきました。


●Chance the Rapper - 'Acid Rap' (2013.4.30)
 
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チャンス・ザ・ラッパー。1993年生まれ、イリノイ州シカゴのラッパー。ヒップホップ・コレクティブ<SAVEMONEY>の一員。本作は、『Pitchfork』の「The 100 Best Albums of the Decade So Far (2010-2014)」において56位に選出されている。また、個人的にも2013年の個人チャートで3位に選出した衝撃の一枚。現在、バック・バンドを編成してのニュー・アルバムを年内に間に合うスケジュールでリリース予定と報じられています。
15 November

Issa Gold / AK / The Underachievers

いわゆるミックステープを追いかけはじめたのは2012年のことです。当時は本当に、誰もが知ってる話題作だけをただ闇雲に聴いているというだけで、点が点として存在しているだけの状態でした。2013年の後半ごろになり、蓄積の量も増えたところで、点と点が線となり、その背後にあるシーンらしきものの温度を感じられるようになりました。ツイッターで転がってきたJoey Bada$$の『1999』にぶっ飛んだのは2012年でしたが、その背後にあるもに気付いたのは、CJ Flyの『Thee Way Eye See It』と出会い、ここが繋がっていることに気付いた時でした。そして、自分は知らぬうちにニューヨーク産のミクステをけっこう落としていたんだなと。

●The Underachievers - 'Chrysalis' / Posted on May 6, 2014


<Beast Coast>と呼ばれる、Pro EraPhony PplFlatbush Zombies、そしてThe Underachieversといった、新世代ラッパー/プロデューサーたちによるニューヨークの復権をかけた緩やかな連帯の機運があったと、そこで知りました。遅すぎますが、気付けただけでも良かったか。Issa GoldAKのコンビによるThe Underachieversの『Indigoism』を2013年のベストに挙げていた人がタイムラインにいたのですが、その意味が今年になってようやく分かったという・・・。しかもこのThe Underachievers、<Brainfeeder>の所属ですからね。早く気付けよ、っていう。でも、こういう線が埋もれてしまうくらい、気になる作品が溢れているのがミクステを聴くという行為なのです。

●Issa Gold - 'Lions Can Fly [Prod. By Thundercat]' / Posted on Jul 27, 2014


今年は、この二人がソロでミクステを出しているので、僕のような迷子をひとりでも減らすためにメモっておきます。全体的に、これまでこのブログで取り上げてきたミクステ群に比べて、極めて「正統派」な印象を持たれると思いますが、その分、これからミクステ開発を始めようという人には絶好のスタート地点とも思います。流石はニューヨーク。強いて言えば、Thundercat参加曲もあるIssa Goldの『Conversations With A Butterfly』にはドリーミー/サイケデリック志向が、AKの『Blessings In The Gray』にはトラップなどのメイン・ストリーム志向があるような気がします。個人的にはIssa Goldのソロをもっと聴いてみたいかな。

●AK - 'Sun Child ( Prod. by Dreamrite)' / Posted on Jul 27, 2014
14 November

Towkio / Brian Fresco / Tree

ミクステを聴くよりダウンロードしている時間の方が長い人の話によると、2013年はニューヨークの年だったと言われています。いわゆる<Beast Coast>周辺の動きですよね。そして、2013年後半から2014年にかけては、その注目がニューヨークからシカゴへと移った気がします。いわゆる<SAVEMONEY>周辺とか、Drillのシーンですね。そして、2014年の中盤以降はRome FortuneiLoveMakonnen、そして<Awful Records>周辺といった具合に、完全にアトランタの一人勝ちといったムードだったわけですが、シカゴやニューヨークの2014年ってどんな感じだったのかね?という話を、二回にわけてしようと思います。まずはシカゴ。Chance The Rapper擁する<SAVEMONEY>周辺の2014年をチェックしておきます。まずはTowkioのEP『HOTCHIPS N CHOPSTIX』を聴きながらメンバー確認。ウィキがないっぽいので不安ですがだいたいこんな感じです。

●Towkio - 'Abstract (prod. A Billion Young)' / Posted on Apr 8, 2014


・Chance The Rapper(twscele-king
・Vic Mensa(twscele-king
・Joey Purp(tw、sc?)
・Dally Auston(twsc
・Kami de Chukwu(tw、sc?)
・Caleb James(twsc
・Tokyo Shawn a.k.a Towkio(twsc
・Brian Fresco(twsc
・Nico Segal a.k.a Donnie Trumpet(twsc

完全に違うレベルへと突入したチャンス(年内にアルバム!?)に象徴されるように、<SAVEMONEY>周辺はソウルを大事にしているなという印象を持っているわけですが、同郷のA Billion YoungプロデュースのこのEP『HOTCHIPS N CHOPSTIX』も、ジュークやハウスのバウンシーなビートを取り込みつつ、古き良きソウル・ミュージックのフレーバーをきちんと表現しています。そういう意味では、Brian FrescoのEP『SoulMoney』も素晴らしいですよね。いずれもフリーダウンロードのミクステなので落としておいて損はありません。

●Brian Fresco - 'My Niggas (ft. Tree)' / Posted on Sep 25, 2014


で、この界隈で2014年の年間ベスト候補と言えば、この『SoulMoney』のメイン・プロデューサーである、同郷シカゴのラッパー兼プロデューサーのTree(twsc)によるミクステ、<Scion AV>のホスティングでリリースされたEP『THE @MCTREEG』でしょう。これにはショックを受けました。この一曲にすべてが象徴されていると思います。

●Tree - 'Probably Nu It' / Posted on Jan 7, 2014


このTreeのソウルフルな歌声は、もっとも輝いていた頃のTV on the Radioを思い出させます。本人の言葉を借りるなら「Soul Trap」。たしかに。地味ですが、そのぶん長く聴ける一枚だと思います。年間ベストの選考に加えてみては?