いわゆるミックステープを追いかけはじめたのは2012年のことです。当時は本当に、誰もが知ってる話題作だけをただ闇雲に聴いているというだけで、点が点として存在しているだけの状態でした。2013年の後半ごろになり、蓄積の量も増えたところで、点と点が線となり、その背後にあるシーンらしきものの温度を感じられるようになりました。ツイッターで転がってきたJoey Bada$$の『1999』にぶっ飛んだのは2012年でしたが、その背後にあるもに気付いたのは、CJ Flyの『Thee Way Eye See It』と出会い、ここが繋がっていることに気付いた時でした。そして、自分は知らぬうちにニューヨーク産のミクステをけっこう落としていたんだなと。
●The Underachievers - 'Chrysalis' / Posted on May 6, 2014
●Issa Gold - 'Lions Can Fly [Prod. By Thundercat]' / Posted on Jul 27, 2014
今年は、この二人がソロでミクステを出しているので、僕のような迷子をひとりでも減らすためにメモっておきます。全体的に、これまでこのブログで取り上げてきたミクステ群に比べて、極めて「正統派」な印象を持たれると思いますが、その分、これからミクステ開発を始めようという人には絶好のスタート地点とも思います。流石はニューヨーク。強いて言えば、Thundercat参加曲もあるIssa Goldの『Conversations With A Butterfly』にはドリーミー/サイケデリック志向が、AKの『Blessings In The Gray』にはトラップなどのメイン・ストリーム志向があるような気がします。個人的にはIssa Goldのソロをもっと聴いてみたいかな。
●AK - 'Sun Child ( Prod. by Dreamrite)' / Posted on Jul 27, 2014