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26 April

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11 November

iLoveMakonnen / iLoveMakonnen / iLoveMakonnen

I Love iLoveMakonnen! 僕らはこのラッパーのことを、まずその声で記憶することになるでしょう。昨年のChance The Rapperがそうだったように。iLoveMakonnenに関しては、歌う時の高音もかなり個性的だけど、年齢を疑いたくなるほど紳士的な低音のフロウは、一度でも聴いたら嫌でも記憶に残ってしまうはず。すごいタレントだと思います。特に最新のミクステにしてセルフ・タイトル作『ILoveMakonnen』がピッチフォークタイニー・ミックスなどの有力メディアでも絶賛されているので、文脈も関係なしに「とりあえず聴いてみた」という人は多いはず。公式ホームページからこれまでのディスコグラフィーのほぼすべてがフリーダウンロード可能なので僕もそこで全部落とした口です。

●iLoveMakonnen - 'Club Goin Up On A Tuesday' / Posted on Jul 2, 2014


ウィキによれば、2008年ごろから主にネット上で発信を始めたみたいですが、苦しい時期が長かったようです。ようやくコネクションができても相手のスケジュールが合わずに流れてしまったり。で、きっかけはいくつかあったのでしょうが、ピッチフォークにしろタイニー・ミックスにしろ、レビュー内で「awful」と検索をかけて何もヒットしないのはちょっと補足の余地があるかもです。先日公開した<Awful>備忘録にもチラリと書きましたが、ちょっと修正すると、一発逆転というよりはアトランタのローカルなシーンとともに浮上してきたスターなのなのだと思われます(すでに一定の知名度を誇る地元の有力プロデューサー陣との仕事だけではなく)。

●iLoveMakonnen - 'Sex, Love, Ecstasy' / Posted on May 9, 2014


その意味では、Drakeのフックアップ云々ではなく、彼の文脈を誠実にフィーチャーする『FADER』の特集記事が今のところの決定版かと思います。この辺を少しでも俯瞰しないと、ミクステを何本落としたところで面白くならないんじゃないかと。僕もまだまだ研究中ですが・・・。で、ヒップホップにまるで興味がないという人も、この一曲だけは聴いてみて欲しい、というクラシックがあるので最後に動画を貼ります。<Awful>のクルーとの痺れるようなマイク・リレー。これは是非、別タブに移してフルスクリーンで観てください。iLoveMakonnenへの認識そのものが変わるハズ。ビートは<Awful>のリーダー、Fatherによるもの。ヤバすぎでしょ。

●iLoveMakonnen - 'Vodka On The Weekend (feat. Pyramid Quince, Rich Po Slim & Archibald Slim)' / 2014/08/16 に公開


いやー、カッコいいっすね。iLoveMakonnenにはこのくらいの引き算型のビートが似合う気がします。僕の中では2014年のベスト・ラップ・ソング。iTunesにて、ペットボトル1本分の値段で買えますよ!
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