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30 April

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14 November

Pell / WhoMadeWho / Tomas Barfod

たった一枚のミックステープでバズを引き起こした無名のドリーミー野郎、Pell(twsc)、21歳。2005年、つまり単純計算で12歳くらいの時にカニエのセカンド『Late Registration』に衝撃を受けてヒップホップに開眼。とは言え、大学に入る前、つまり単純計算で2011年ごろ?までは、自分ではラップせず、ラッパーの友だちの為にトラックを作る日々だったとのこと。それが、「ラップは誰にでもできるし、実際、誰でもやっている。けど、歌っているやつは少なかったし、自分の声で本当のエモーションを表現できてるやつとなると少なかったよ」と、カニエと同時にジョン・レジェンドにも傾倒していた趣味が爆発。その結果、歌あり、ラップありのドリーミー・ラップを宅録で試行錯誤する青年が誕生したそうな。

●Pell - 'The Actress (ft. Flywalker)' / Posted on May 18, 2012


ザックリしたムードで言うと、2005年前後のコモンの『BE』とか、ジョン・レジェンドの『Get Lifted』とか、カニエの『Late Registration』とかの蒔いた種が、ここに結実しているということでしょうか。これはこれで好きだけど、厳しく聴けばまだまだ甘さ一辺倒、という感じで若いですが、現在のメイン・プロデューサーはデンマークのインディー・ロック三人組、WhoMadeWhoのギタリストであるJeppe Kjellbergと、同じくドラマーであるTomas Barfodの二人が務めており、プロダクションに立体感と弾力が生まれています。ニューオーリンズのラッパーであるPellとどのように出会ったかは不明ですが、代表曲はすべてこのタッグから生まれています。代表曲'Eleven:11'と並ぶキラーがこちら。

●Pell - 'Runaway [Prod. by Tomas Barfod & Jeppe Kjellberg]' / Posted on May 20, 2014


なんていうか、Youth LagoonとDrakeを同時に聴いてるような甘さですよね。Chance The Rapperのメロウ・バージョンというか。2012~13年にリリースしたEPサイズのミクステ2作ほどはすでに削除されてますが、2014年の正式なデビュー・ミクステ『Floating While Dreaming』は、公式サイトより「iTunes | Spotify | Free Download」の選択式でのリリースになっていますのでお試しあれ。なお、Tomas Barfodは<Secretly Canadian>からな自身のソロ・アルバムでもフィーチャリングするほど気に入っている様子。不勉強なものでぜんぜんチェックしていなかったけど、母体であるWhoMadeWhoもいまこういう感じなんですね。

●WhoMadeWho - 'Heads Above' / Posted on Feb 24, 2014


ここまでメロウだと好みがハッキリわかれそうですが、人目を気にせず自分の好きなスタイルを貫いてる感じは好感が持てます。ジャケもお洒落だしね。で、この落ち着きっぷりをからかうように「あなたのスタイルはニューオリンズバウンスへの反発なのか?」と質問されても「いや、ニューオリンズバウンスは大好きだよ」と答える大人な(?)一面もあり。ミクステ『Floating While Dreaming』には「信じ続けよう、夢を見続けよう」というコメントの残しています。
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