10 November Lil Herb / Katie Got Bandz / Drill 9月、10月は不可抗力だったとはいえ、せっかく参加させていただいたHi-Hi-Whoopeeでほとんど記事を投稿できなかったことを申し訳なく思います。書いたら書いたでHTMLの編集がぜんぜんダメで、本当に申し訳ない。いま思い返せば、最初の投稿はLil Herbでした。これ、今年のベスト3に入る勢いで聴いてます。シカゴのDrill。『XXL』マガジンの評価は「L」みたいなんですけど、デビュー・ミクステ『Welcome To Fazoland』、これは本当に強烈ですよ。あとはリリックがちゃんと読めれば、また違った世界が見えるみたいなんですけど。(Lil Herbはその後、シカゴの大先輩であるCommonや、シカゴで違う方向性を探るChance The Rapperらとも共演。) ●Lil Herb - 'ALL MY NIGGAS' / 2013/11/14 に公開 このドリルというのはトラップの派生スタイルで、よりメタリックで硬質なプロダクションが特徴なんですが、その原型はWaka Flocka Flameが提示したというのがウィキペディア的な通説なんですね。「あの人がWaka Flocka Flameを好きとか以外でおもろいなー」みたくツイートしてくれた方がいたと思うんですけど、基本的に激しいものは好きなんですよね。それも、激しいならトコトン激しいのがいい。ロック出身の人間からすれば、例えば「ギター主体のロックはもうあんまり聴かないけど、ギター・ウルフくらい突き抜けてればアリ」みたいな感覚なんだと思います。だから、批評的に惨敗中のKatie Got BandzもDrill系ではかなり好きな方です。(2013年のミクステ『Drillary Clinton』はピッチフォークで5.5点、今年出たミクステ『Drillary Clinton 2』はHotNewHipHopで54票平均で40点!) ●Katie Got Bandz - 'Lil Bitch' / 2014/07/08 に公開 この辺に惹かれる心情を理解していただくには、トラップやドリルのミクステを無理して何本も聴くよりは、映画『スプリング・ブレイカーズ』を観ていただいた方が早いかもしれません。簡単に説明すると、女子大生のギャルたちがストリート・ギャングたちと一瞬の夢を見るという「だけ」の映画なんですが、ここで使われる音楽が、Skrillex(代表曲の再生回数が179,670,040回!)などのEDM(いわゆるダブステというやつ)であり、EDMと対を成す形で使われるのが、Waka Flocka Flameだったり、Meek Millだったり、Gucci Maneだったりするわけです。「変わっていく変わらない若者の典型さ」がエグいまでのステレオタイプで描かれる泡沫の如き傑作、というか。こういうの、悪趣味ですかね。 ●Directed by Harmony Korine - 'Spring Breakers' / 2013(USA) さて、冒頭の続きを少しだけ。ツイッター・ベースだけで見ても6,000超のフォロワーを抱えていたHHWが事実上、更新休止してしまうことに、僕は悲しさ・寂しさを感じるとともに危機感と言うか、何か大きな現実を突き付けられた思いです。このブログはHHWの歴史に対する僕なりのリスペクトで更新されています。未練がましくブログ・カルチャーの末席を汚すことをどうかお許しください。 PR